オールドローズの日本のバイブルと云うべき、1997年初版「薔薇の園を夢見て」
で、梶さんや豊永 侑希さんと共にエッセイを御載せになられた…高山玲子さん。 もう随分お会いしていませんでしたので、オイラの事などもう疾っくに御忘れ になったはずと思っていましたが。。。 先日思い掛けずその高山さんから荷物が届き、封を開けると豪華な製本の写真集が! 表紙外装は沈んだトーンのブラウンの中に、ぼんやりと点々とバラがあしらわれて、 19世紀のアンティーク書籍を想起させる仕上がり。 ページをめくると、高山さん撮影の写真と云うよりモネの絵画を見ている様な、 柔らかでほの暗い光線の中、あるいは霧の中にひっそりと咲く様々な薔薇の姿が沢山収められ、 またそこかしこに、古代より近代の著名な詩人達の薔薇に関する詩が散りばめられていました。 薔薇ほど文学的、あるいは芸術的な花は他に無いと思う。 古代から古今東西、数多の文学者や芸術家を魅了し続けています。 我が国では桜が第一かも知れぬが、世界的には何と言っても薔薇なのです。 さらにまた大変ストイックで恒久的な魅力を持つ…クラシック音楽の様な存在で、 あくまで格調高く、本来アパレル的な流行とは無縁な存在かも知れない。 この度高山さんの写真詩集を拝見して、改めてそう感慨させられました。 18世紀末、まだ中国から来たばかりのオールド・ブラッシュの四季咲き性を 驚きと感動で歌い継がれた、イギリス民謡「ザ・ラスト・ローズ・オブ・サマー」… 邦題「庭の千草」が廃れない永久的な歌曲である様に。 高山さん、素晴らしい贈り物、本当にありがとうございました!
by roseantique
| 2018-06-29 23:39
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